京都 東山 整体・操体 あかとき庵の小松です。
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あかとき庵所長 小松 |
うつ病は、マイナスな感情による気分の落ち込み、やる気や関心がなくなる、
意欲の低下、不眠、あせり、食欲不振や過食、痛みなどの症状がでる精神疾患
の一つです。
現在、日本でうつ病になっている人は、わかっているだけで100万人を超えている
といわれています。
しかしこれはほんの一部の数字で、把握できていないうつ病患者の数は、さらに
100万人を超えているのだそうです。
あかとき庵には、開業当初からうつ病やパニック障害で悩んでいる人が多数
施術を受けにいらっしゃっています。
その経験から、あかとき庵では身体面だけでなく、精神面のケアにも力をいれて
います。
なぜうつ病になるのか、はっきりわかっていない
なぜうつ病になるのか、それは現代医学でもはっきりと特定できていません。
医学的なことでよくいわれているのは、脳内の神経伝達物質「セロトニン」
「ノルアドレナリン」の減少により、脳の働きがわるくなっているという説です。
「セロトニン」、「ノルアドレナリン」は痛みと関係していて、これらの物質が機能
しない場合、とても強く痛みを感じることが多いといわれています。
実際にうつ病患者の約6割が、からだのどこかに「痛み」の症状があるという
調査結果が出ています。
うつ病と痛み
うつ病にともなう痛みの箇所は人によってちがいます。
頭痛、首、肩、背中、腰、胃腸などの消化器、からだ全体のだるさと痛みなど、
人それぞれです。
また痛みの他にも、耳鳴りや耳づまり、めまい、下痢や便秘、吐き気、目の疲れ
など、さまざまな症状がからだに出ます。
うつ病の遠藤さん(仮名)の症例
遠藤さんは京都出身で、仕事の関係で九州でサラリーマンをしています。
3年前から実家の事情で、休日の週末は九州から京都に帰らなければいけない
ようになりました。
それがストレスとなり、3年前からうつ病になり心療内科にかようことになり
ました。
精神安定剤を服用し、少しは楽になるものの、うつの症状は改善せず。
営業先に行くと吐き気がしたり、頭痛や首肩の痛み、人を殺す夢をみるように
なるなど、精神的にも身体的にもまいっていました。
そこで会社に申し出て、回復するまで休職することに。
実家へもどり、京都で療養することになりました。
遠藤さん、あかとき庵へ 初回の施術
実家にもどり、心療内科にかよっていた遠藤さんですが、右の首から肩にかけて
強い痛みが出て、右にふりむけないようになってしまいました。
そこで、整形外科に行ったもののよくならず・・・。
ならばと整体を探し、試しに行ってみたものの自分には合わず・・・。
そして次に訪れたのがあかとき庵でした。
初回時の症状は、うつ病、右の首から肩にかけての痛み、頭痛と吐き気、下痢、
右手のしびれ、右手に力が入らない、とたくさん症状を抱えていました。
遠藤さんは営業のお仕事をしているからか、うつの人とは思えないぐらい
はきはきと自分の症状について話していました。
ただ気になったのは目つき。
ぱっと見るとわからないのですが、よく観察するとかなり険しい。
カウンセリングを進めていくと、
「わたしは父親のことが許せない。 父親は母親に対してもあたりが強く、
子どもの頃から嫌だった。 あと、子どもの頃に受けた虐待を今でも引き
ずっている。」
などなど、親子の間の問題が出てきました。
そこで初回は、心とからだの両面からのアプローチで、心身のストレスを軽減する
方法で施術しました。
すると回らなかった首がスイスイ回るようになり、右手のしびれが消失。
全身がスッキリして喜んでくださりました。
最後に自分で心のストレスをリセットできるセルフケアの方法をご紹介して
この日は終了しました。
2回目のセッション
初回の施術から1週間後、遠藤さんは2回目の施術を受けに来られました。
経過をうかがうと、
・首がまわりやすいのが続いている
・人を殺す夢を見なくなった
などなど、心とからだの変化を実感していただいたようで、いきいきと経過を
話してくださいました。
この日は主に耳のつまりが気になるとのことでした。
そこで1回目とは少しちがった心とからだの両面からのアプローチをし、新しい
セルフケアをおぼえてもらい終了しました。
気になっていた目つきもやさしくなっていて、このまま順調にいくかなと一安心して
いたのですが、次の3回目で大きな山場を迎えることに・・・。
わたしがうつ病になったのは親が原因だと思っていました。
だけどほんとうは・・・。
3回目のセッションの日、遠藤さんは怒っていました。
その理由は、親が自分の誕生日をおぼえていなかったからだとのこと。
3年前から家の事情で九州からたびたび京都に戻っていた遠藤さんは、
両親にかわって色々な手続きをして、身をけづる思いをしていました。
「なのに両親は自分の誕生日をおぼえていないなんて・・・。
俺のことを何だと思っているんだ!!」
と、怒りがこみあげてきたのだそうです。
そのせいか、右耳に水が入っているような感じがあり、首にも痛みがあります。
からだもこわばり、関節の動きがかたくなっていました。
遠藤さん場合、うつ病の原因になっているのはご両親との問題だろうと初回の
カウンセリングで予想していました。
この問題が解決できないと、うつの症状も解決できないだろうと思ったわたしは、
「よし、あれをやろう」
と、ある強力な方法をやることを決めました。
そのある方法とは、アメリカのバイロン・ケイティさんが考案した「ザ・ワーク」と
いう、質問形式ですすめていく心理カウンセリングです。
ザ・ワークは、心の対話をとおして、ストレスの原因となっている思いこみを
自覚し、思考のゆがみを整理していくすばらしい方法です。
4つの質問
ではこれから、遠藤さんにした「ザ・ワーク」のセッションを書いていきます。
わたし
「ではこれから、ザ・ワークという質問形式のカウンセリングをしていきます。
あらかじめ申し上げておきますが、これは遠藤さんを責める質問ではありません。
心の対話を進めて行くヒントとなる質問なので、ご了承くださいね」
遠藤さん
「はい。 わかりました」
わたし
「それでははじめましょう。 遠藤さんはなぜうつ病になったと思いますか?」
遠藤さん
「それは親のせいです」
わたし
「それは本当ですか?」
遠藤さん
「はい。 本当です!!」
わたし
「わかりました。 では『自分がうつ病になった原因は親のせいだ』ということが
絶対に本当だと言い切れますか?」
遠藤さん
「う~ん・・・。そうですねェ・・・(しばらく沈黙) 今までは親が原因だと思っていま
したが、絶対にと言われたら、そうとも言い切れませんね・・・」
わたし
「そうですか。 では、『自分がうつ病になった原因は親のせいだ』と思っている
とき、遠藤さんはどんな気持ちになっていますか?」
遠藤さん
「それは不快です。 身体も気持ちわるくなってきます」
わたし
「ではもしその考えがこの先なければ、どんな自分を想像できますか」
遠藤さん
「う~ん。 楽になって解放されるでしょうね」
わたし
「なるほど。 わかりました。 では今度は少し文体を変えて質問をしていきますね。
『自分がうつ病になった原因は親のせいではない』。 これは本当ですか?」
遠藤さん
「え!? う~ん。 それは・・・。 本当かもしれませんね」
わたし
「では絶対に本当と言いきれますか?」
遠藤さん
「・・・・・・。 それも絶対とは言い切れませんね(笑)」
わたし
「では、今度は『自分がうつ病になった原因は親のせいではない』と思うとき、
どんな気持ちになりますか?」
遠藤さん
「それは今まで考えたことがないですね(笑) う~ん。 何でしょう。 楽なようだ
けど、何かさみしい感じがしますね(笑)」
わたし
「なるほど、さみしい感じですか(笑) では、『自分がうつ病になった原因は親の
せいではない』という考えがこの先なくなったら、どんな自分を想像しますか?」
遠藤さん
「う~ん・・・。 これもこれで何かさみしい感じがしますね(笑)」
わたし
「ところで遠藤さん、いま耳のつまりと首の痛みはどんな感じですか?」
遠藤さん
「うん?アレ!? 何ともないですね!!」
わたし
「OKです。 では少しからだをねじったり、横に曲げてみてください。
からだの動きの感じはいかがですか?」
遠藤さん
「お、お、お、。 あれ、動かしやすいですね!!」
このとき、すでに遠藤さんの心の変化を感じたわたしは、ザ・ワークの
セッションを中断しました。
続けようと思ったらさらに質問内容を変えて続けられたのですが、もうその必要は
ないと思ったのです。
つまり、遠藤さんは長い間抱えていた
『自分がうつ病になった原因は親のせいだ』
という想いから解放されたと感じたのです。
するとどうでしょう。
検査をすると、からだの症状が楽になっているではありませんか。
「心とからだ」という文句はよく聞きますが、なかなか実感できる体験も少なく、
体験できる場もほとんどないのが現状です。
しかしあかとき庵では、実際にその場で実感できるようにしています。
ザ・ワークが一段落したあとは、細かいからだの部位を整体して、3回目の
施術は終了しました。
遠藤さんのその後
3回目の施術から10日後の4回目のとき、遠藤さんに経過をうかがうと、
・気持ちが開き直ってきて、友達と会ったり、新喜劇を観に行ったりと、積極的に
行動できるようになってきた
・薬をへらしても平気になってきた
・腕のしびれが改善した
・家族との関係がよくなってきた
など、嬉しい報告をしてくださりました。
『自分がうつ病になった原因は親のせいだ』という考えが日が経つにつれて
氷解し、ずいぶんと楽になったようです。
表情も初回時と比べると、とても明るくなっていました。
4回目以降、遠藤さんはからだのメンテナンスに定期的にかよっています。
うつ病の改善は、心とからだの両面からのケアが大事
うつ病の治療は一般的に薬で症状を抑えるのが一番多いです。
しかし、症状の原因となっている本当の感情が解決されない限り、根本的な
改善はむずかしいのが現状です。
つらくなってきたら薬を飲む、それをず~っと繰り返している人がどれだけ
多いことでしょうか。
また身体面の症状が楽になったとしても、問題になっている感情が解決されない
限り、また症状がでてきます。
つまり、心とからだの両面からのアプローチが最も効果的で、根本的な解決に
つながると思っています。
だけどその考えにたどり着くまで、いろいろと試行錯誤しました。
開業したばかりの頃は、心とからだはつながっているのだから、からだが楽に
なれば心の問題も解決するだろうと思っていたからです。
だけどそんなに甘くはありません。
だからいろいろな心理ワークを勉強しましたし、今でも継続中です。
もしあなたがうつ病で悩んでいて、わたしの文章に共鳴したのであれば、
一度ご相談ください。
力になりたいと思います。
それでは最後に、遠藤さんからいただいた施術体験談をお読みください。
「他の治療院も数十件と行きましたが・・・」
整体口コミ体験談 「うつ病、首の痛み、頭痛、
右手のしびれ」
[遠藤 満様(仮名) 30代 会社員 京都市山科区]
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