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2011年5月11日水曜日

チベット医学との出会い

インドの北部、チベット亡命政府が置かれている標高1800mの町ダラムサラ

北京オリンピック開催にともないチベット問題で騒然としていた3年程前、私はこの町に2週間滞在していました。
当時この様な状況下だったので、毎日どこかでデモ行進があったりダライラマ寺院の前でハンガーストライキをしている人がいたりと町がエキサイティングしており、まるで世界史の1ページに自分がいるようでした。
しかしそれと同時に、元来穏やかな気性のチベット人とヒマラヤの麓にある町という環境が醸しだす空気感はとても長閑で、ここで過ごした時間は何とも不思議な感じで今でも強く印象に残っています。
チベットの僧侶によるデモ行進


ダライラマ寺院門前

チベットの若い僧侶と。当時私も坊主頭(笑)

長閑な景色。晴れていたらヒマラヤが見える


ところで私がこの町を訪れた理由はといいますと、インドを旅している間にチベットの文化に興味を持ちぜひその実際に触れてみたいと思ったからでした。
そこで町に着いた初日、先に滞在していた知り合いがルンタという日本食レストランで働いていたので、情報収集も兼ねて訪ねてみるとレストランの方々が耳よりな情報を親切に色々と教えてくれました。
当時すでに手技療法の世界に入っていた私は、チベット医学の医学暦法学大学「メンツィカン」に興味を覚え学校見学にも行きました。

ダラムサラのメンツィーカンの前で

そして運よくこのメンツィカンにチベット圏外以外の外国人としては初めて合格し、当時通学していた日本人薬剤師「小川 康」さんとルンタレストランで対談する機会に恵まれました。
対談の中で、授業の一環で約一カ月の期間、課題に出された薬草をヒマラヤまで登って採集しに行く命がけの実習の話があったのですが、それはインパクト大で、とても印象にの残っています。

それから3年の月日が流れて去る先月4月24日、面白いご縁で知り合ったダライラマ14世の研究をしておられる辻村優英さんから自身の企画「チベットのアーユルヴェーダ」にお誘い頂き行ってきました。
講師はメンツィーカンを既に卒業し終えた小川康さん。
3年振りの再会となりました。
町家を改装したmocomococafeで開催されました
この時聴けた面白い話は

その一、
チベット医のアムチとして認められるには156章から成り立っているチベット医学のバイブル「ギューシ」を全て暗誦できなければいけない。
試験は4時間以上かけて暗誦し、試験会場にいる先生、学生は勿論、さらにはピンマイクを通じて町中に試験の模様が音声で流され一般の人にも公開される。

その二、
全寮制で2人~5人部屋での生活。
毎朝般若心経を読経。
学生は町中にある電灯の下などで自習し、もはや町全体が勉強部屋。
この辺りは昔の日本の書生さんみたいです。

その三
実はチベット医学で用いる薬草はチベット人よりインド人の方が効くのだとか。
理由はインドはベジタリアンが多く、食性によるものが大きいのだそうです。

他にも面白い話がてんこ盛り。
ご興味があるかたは小川さんのホームページをご覧ください。http://sites.google.com/site/amchiyakubou/


東洋医学とはトルコから東の地域で発達した医学全般を指します。
そう考えるとまだまだ面白い宝が沢山ありそうでわくわくします。
今後もこの奥深い世界の探検を楽しみたいと思っている次第です。

あらら、珍しく長文になってしましました。
最後までお読み頂いた方、ありがとうございました。



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